「別冊太陽 子どもの昭和史 おまけとふろく大図鑑」
平凡社 2600円
日本のオマケ文化の集大成
このボリュームを楽しもう
グリコのおまけ1000点、仮面ライダーカードなどのカード類300枚、アトムシールからビックリマンシールまでシール400枚、ペコちゃん、サトちゃんなどのマスコット1000点、子供向け雑誌のふろく170点、さらに色々。
これだけのものが、全て写真入りで解説されているという、まさに「大図鑑」。こういうものは、デジタルに向いてるようで向いてないということは、あまり知られていない。まず、これだけの図版を収録しようとすると、ホームページではまず無理。CD−ROMでは、可能だけれど、例えば、1ページで、複数のオマケを一気に見せて、オマケのバリエーションを感じさせると同時に、それぞれのオマケもきちんと見える、という表示方法が、CD−ROMでは出来ない(これは、画面サイズの問題なんだけど)。もちろん、解説の文章も本のほうが見やすいし、何より、この手の本は、パラパラ見て検索する、という方法で見ることで魅力が倍増するものなのだ。「ああ、このオマケ持ってたな」とか「今も昔も、あんまり変わってないじゃん」とかいう見方は、本の図鑑でこそ。3Dでグルグル回せるより、一点でも多くのオマケが載っている方が嬉しいし、そうでなければ「大図鑑」にならない。それにつけても、オマケって魅力的な言葉だよね。