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Berlitz for Buisiness JAPANESE

販売元:Berlitz
定価:輸入盤
対応機種:HYBRID仕様



●Berlitz for Buisiness JAPANESE

あのベルリッツである。見学に行くと、いきなりレベル判断と習得にかかる時間とお金を素早く算出してくれてしまうという、恐るべき語学専門学校。そのベルリッツのシステムをそのままCD-ROMにした、日本語習得ソフトが、この「Berlitz For Buisiness JAPANESE」だ。サブタイトル的に書いてあるコピーが「Survival Software for The Buisiness Traveler」。うーん、怖い。
 語学学習にCD-ROMというのは、確かにむいているとは思う。文字、絵、動画、音声を同時に扱えて、インタラクティブ性も持たせられるのは、ある種、個人教授に近い感覚だろう。英語の通信教育の教材なんか、テープとビデオと本だったりするから、それらをひとまとめに出来て、しかもテストのようなことも出来るCD-ROMは、最適だ。しかし、通信教育で英語が話せるようになったという話はあんまり聞かないんだよなあ。個人レッスンが、やっぱり一番効果が上がるみたいだし。CD-ROMでは、個人レッスンに近いことは出来ても、それはどう考えても個人レッスンではないし、これで英語ペラペラになったという話を聞くには歴史も浅いしなあ。
 そういう実用性はともかくも、このCD-ROMは、実は面白い。そもそも日本人であり、ほとんど日本語しか使えない私には、このCD-ROMの実用性なんて判定できるわけもないしなあ。まあ、言えるのは、このCD-ROMに出てくるクイズに全て正解できる外人は、日本語はおろか日本の事についても日本人以上に詳しい人だ、ということは断言できる。それほどレベルの高い授業内容ではある。さすがベルリッツというべきか。
 それにしても、このCD-ROMは面白い。見てて飽きない、遊んで楽しい内容だ。基本的には、各種シチュエーション別に、会話と基礎知識を教えていくという、いかにもありがちの、ビジネスマンの為の使える日本語講座なのだが、その、内容の深さと、細かさはかなりのもんだ。なんたって、箸の持ち方から、日本の歴史まで教えてくれちゃう。歌舞伎の標準上演時間を知ってる日本人が、いったいどのくらいいるだろうか。ランプとLumpの発音の違いだって教えてくれる。確かに和製英語ほど英語圏の人にとって厄介なものはないだろうな。ベッドとBedとか。そのへんは、このソフトでは、はっきりと日本語扱いだ。
 レッスンは、西洋歌舞伎の役者みたいな、浮世絵風アンちゃんが進行してくれる。しっかし、この人の着物って袖と合わせの部分の柄が違うぞ。これって紙子と言って、芝居では貧乏浪人が着てる奴なんだけどなー。羽織(変な形だな、これも)の紋の横にワケワカンナイ字が書いてあるし。このソフトってかなりちゃんとした日本を教えようとしてるくせに、変なとこで国辱的だ。グラフィックだけ見てると、「芸者はカラオケバーにはいない」とか教えてるのが空々しいぞ。でも凄いのは、この変なにーさんの口の動きのアニメーション。ちゃんと発音どおりに動くから、リップトレーニングも出来る。
 授業内容は、「言葉の要素」の項目で50音や発音、ひらがな、カタカナによる簡単な単語(「あんどん」なんか覚えてどーするとは思うけど)を学習し、「基本表現」で、言葉の基本的な使い方を学習する。あとは、シチュエーション別の会話及び基礎知識で、「到着(空港など)」「ホテル」「ビジネス」「電話」「食事」「移動(地下鉄とか)」「買い物(洋服のサイズの換算表までついてる)」「レジャー」に分かれている。ここは、アニメーションによる会話学習と、重要な単語や言い回し、仕上げにクイズという順で学んでいく。あとは、「日本の歴史と地理」「リファレンス」で、総仕上げ。全てを学んだら、「地下鉄クイズ」で実力を試す。このクイズは、東京の地下鉄路線を、あちこちにばら撒かれたアイテムをうまく乗り換えながら拾って、成田まで行くというものなのだが、一駅ごとに問題があって、それをクリアしないと次の駅に行けないというハードなもの。日本人がやっても難しいぞ。
 いやはや、良くできてるなー。グラフィックは完全にバカだけどね。

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BETTY PAGE

販売元:デジタローグ
定価:8800円
対応機種:Macintosh



●BETTY PAGE

1920年代のアメリカにおいて、ピンナップガールとして、また、ボンテージクイーンとして人気を集めたベティ・ペイジの写真とフィルムを集めたCD-ROM。高杉弾のコレクションを中心に、かつての、アメリカンボンテージの流行の様子がうかがえる。資料的な意味あいが強く、今見ると、別にエロでもなんでもないが、バービー人形に似た顔立ちの、5頭身くらいしかないヘンな体型のベティ・ペイジを見ていると、何かほのぼのと平和な気分になってくる。好きな人だけが見れば良いという、この後増えていく、カルト題材のCD-ROMの先駆け的な作品。

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BIO-MORPH ENCYCROPEDIA

販売元:4D.
価格:9800円
対応機種:Macintosh



●BIO-MORPH ENCYCROPEDIA

様々な人や動物の動き、歩いたり踊ったり、を連続写真に収めた19世紀末の写真家、エドワード・マイブリッジ。馬のギャロップ時の足運びを調査することから始まり、連続写真で、動きを見極めようとした彼の残した多数の連続写真を、モーフィングによって動画にしてしまおう、というのがこのCD-ROMだ。マイブリッジによる連続写真も大量に収録されていて、こちらを見るだけでも、このCD-ROMは価値があると思うが、肝腎の動画部分は、ちょっとお粗末。というよりも、写真の持つ魅力には勝てなかったということだろう。動画の無い時代へのオマージュである。

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BirdWondering

販売元:Y&Kカンパニーズ
定価:8000円
対応機種:Macintosh



●BirdWondering

日本の野鳥に関する理解を、遊びながら深めていけるCD-ROM。最近のCD-ROM作品としては、ずいぶん寂しい画面だが、12インチモニターにも対応するなど、一人でも多くの人に見てもらおうという姿勢は評価できる。基本的には、野鳥クイズと野鳥図鑑が、二つの大きな柱になっていて、他に、図鑑の画面を使った、季節別、生息地別、種類別のスライドショーや、バード・ウォッチング・ポイント別検索、五十音検索などの機能を持っている。
 収録されている野鳥は150羽。少ないようだが、それぞれの鳥に対して、詳細な解説、写真二枚、ムービー、鳴き声(鳴き声は収録されていない鳥もある)が収録されている。写真が小さいのが寂しいけれど、データとしては充分なものだ。鳥の名前に漢字表記も付されているのが嬉しい。
 クイズは、○×クイズ、3択クイズ、ことわざクイズ、影絵クイズ、飛影クイズ、カップルクイズ、マザークエスト、識別クイズの9種類のクイズが楽しめる。問題が固定されているので、何度かやってる内に全問正解してしまうけれど、そうやって、野鳥について自然に知識が身に付く。
 他にも、用語解説や参考資料・文献のリストもちゃんと収録されている。さらに、鳥の歳時記と月ごとの鳥の写真が楽しめるカレンダー・モードもあり、バード・ウォッチング入門編として、過不足ない内容だ。ただ、演出が地味なのと、画面の魅力が乏しいので、初心者にはとっつきにくい。野鳥のデータとクイズだけではない、野鳥の魅力を伝えるものになっていれば、より楽しい作品になったと思う。

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BLAM!

販売元:ボイジャー
定価:4500円
対応機種:Macintosh



●BLAM!

スーパー・カルト・ノスタルジック・マガジンとでも言おうか。B級CD-ROMの傑作。ハイパーカードを使った、オールモノクロ作品。ひたすら、絵と音とテキストが凄いスピードで打ち出される。内容は、基本的に80年代のサブカルチャー系。パンク・ニューェーブの時代を思いっきり引きずった、一部の当時のマニア向けのロックンロール・マガジンといった感じだ。PICT画像もムービーも一切無しの画面はチープながらも、インディーズ雑誌の雰囲気で悪くない。ただ、内容はあまりにも偏っているので、見てもツマンナイと思う人がほとんどだろう。でも好き。

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BLUE CHICAGO BLUES

販売元:リバーヒルソフト
定価:7800円
対応機種:Macintosh、Windows、LaserActive、Saturn



●BLUE CHICAGO BLUES

事件を解決するとか、犯人を捜すって、何故こんなに魅力的なんだろう。別に推理とか論理的思考とか、そんな本格ミステリじゃなくても、犯罪や事件を扱った物語で、怪しい人物や犯行の手口を想像したり、テレビのサスペンスドラマを見ながら、「あいつが犯人だ」とか言ってるのは妙に楽しい。ごく希に「ねえ、誰が犯人?」といきなり聞くやつもいるけど、それは例外。みんな結構犯人当てを楽しんでいる。J・B・ハロルド・シリーズは、そんな要求に応えるべく、今から10年前に誕生した、事件捜査アドベンチャー・ゲームのシリーズだ。主人公である刑事J・B・ハロルドが、街で起こる事件を、地道な聞き込みや現場の捜査によって、証拠を集め、解決に導く。第一作「殺人倶楽部」、第二作「マンハッタン・レクイエム」、第三作「殺意の接吻」、第四作「D.C.コネクション」と続いたこのシリーズは、タイトルの感じからも分かるように、都会を舞台にしたハードボイルド・タッチのストーリー。様々な人間関係の迷路の中で起こる殺人事件を、J・B・ハロルドは、その事件そのものにどっぷりと関わりながら解決していく。本格ミステリというよりも、クライムストーリーといった感じの物語だ。
 この「ブルー・シカゴ・ブルース」は、前作から六年ぶりの、久々の新作。六年の歳月は、コンピューター・ゲームを大きく変え、この作品も、これまでの静止画像、字幕によるコマンド選択式の作品から、延べ四時間半にわたるムービーによる、臨場感溢れる作品として登場した。何といってもCD-ROM五枚組、そのボリュームだけでも圧倒される。ムービーは、全編シカゴとハリウッドで撮影され、監督やキャストもオール外人。シナリオとプログラム、制作は日本で行われたれっきとした国産タイトルながら、J・B・ハロルド・シリーズの、アメリカン・ペイパーバック風なノリと雰囲気を損なわない作品に仕上げている。
 ゲームを開始すると、映画風のタイトルバックが流れる。「J.B.HAROLD in」の文字の後、タイトルが出るという映画風のタイトルバックだ。続いていきなり殺人のシーン。赤いドレスの女の子アンジー・ハートが何者かに刃物で殺される。犯人は死体に黄色いバラの花を一輪残して去るのが、ハードボイルドタッチだね。更に翌日、J・Bに電話をかけていた同僚の女刑事が電話の直後、やはり何者かに殺される。犯人は彼女の手に拳銃を握らせ、自殺に見せかける。殺された女刑事はキャサリンといい、J.B.の恋人だった。しかも、キャサリンの荷物からアンジー殺害の凶器が発見される。状況は、キャサリンがアンジーを殺し、その後自殺したということを示している。
 事件はこうやって始まる。犯人は隠し、犯行方法は事前にプレイヤーには明らかにしておくという手法だが、おかげでプレイヤーは、J.B.同様キャサリンの無実を信じて捜査に当たれる。この物語は、謎よりも、事件によって明るみに出る人間関係のしがらみやドロドロした裏側を描くことを目的としているから、まず、プレイヤーがJ・B・ハロルドになりきることが大事なのだ。
 次の日、J・B・ハロルドはシカゴ市警に派遣され地元のテッド・ロッセン刑事と組んで事件の捜査にあたることになる。ロッセンと会い事件の概要を聞いたあと、二人で飲みに出る。やっぱ、まず相棒との親睦を図らないとね。バーでは、ロッセンに飲み比べを挑まれる。ここは男なら受けて立とう。何のことはない、たったの15分でロッセンは潰れてしまう。いくらなんでも弱すぎる。何でこの男は飲み比べしようなんて言い出したんだろう。画面に時計が常に表示されているから、どの行動にどれだけ時間がかかるのかがすぐ分かる。結構時間見てると面白いよ。バーを出ると大体8時過ぎくらいなんだけど、バーのネオンが消えて、「もう閉店かい!」とか突っ込める。ま、このバーは何時に出ても、J.B.が帰ると閉店するという変わったところなんだけどね。とにかく、飲み比べに勝つことで、ロッセンは気を許してくれて、いきなり協力的になるから、派遣の刑事としては気が楽になったってとこか。で、ホテルに戻ると、電話が鳴る。死んだキャサリンの従姉で、精神分析医のシンディ・ホワイトだ。明日会うことを約束する。あとは、キャサリンとの想い出に浸りながら眠りにつくところでプロローグが終了する。
 次の日は捜査第一日目だ。このゲームは、4日間で事件を解決しなければならないし、捜査に使える時間も決まっている。朝8時に出勤、18時には署に戻り、その後、夜は単独で行動できるが、23時には部長から電話が入るので、それまでにはホテルに戻っておかなければならない。まあ、時間が足らなくて困ることはないから、安心してゲームを進めよう。捜査は、まず署にあるコンピューターを使って、被害者や関係者の詳しい資料を読み、証拠品などの鑑定結果もチェックする。コンピューターは、新しい人物や証拠品が出たら、次の日にきちんとチェックすることが大事だ。署での作業が済んだら、いよいよ聞き込み捜査に出発する。このゲームは、「刑事は足で稼げ」「現場百遍刑事の基本」といった上司の声が聞こえてくるような捜査スタイルで進んでいく。刑事さんって大変なんだ、としみじみすることも多い。根気よく行こうね。
 とにかく、被害者アンジー・ハートの家に行く。両親は「あの子が殺されるなんて」と、まあ、いたってありきたりの反応をするけど、どうもヘンだ。ここで、いろいろと質問をしていくのだが、このゲームでは、どのような順番で質問するかが非常に重要なので、慎重に行うこと。質問は右上に出るボタンから質問を選ぶ形だ。コツは、一番重要だと思われる質問を最後にすること。そして、こまめなセーブ。とにかく、ほんのちょっとの選択ミスや、捜査漏れが死を招くシビアな作品だから、メモをとり、セーブをするのは絶対条件。順調に捜査が進んでるようにみえても、いつの間にか手詰まりになってしまうことがあるが、それは、かなり前の部分でのちょっとしたミスが原因だったりする。このあたり良くできてると思う。実は重要な選択は、この捜査一日目にほとんど集まっているのだ。チョコチョコと小さなトラップを仕掛けて難易度を無理矢理上げるようなアドベンチャーゲームが多い中これだけフェアな作りは珍しい。とにかく、きちんとやるだけのことをやれば、ちゃんと事件は解決できるようになっている。推理はあまり必要ではない。刑事は足だ、が基本。
 このハート家での調査が、実はゲームクリアに最も重要な部分なのだが、被害者の家族や部屋の捜査が重要なのは、多分当たり前のこと。そういう部分も良くできてるというか、ちゃんとしてる。
 捜査はロッセン刑事の「J.B.次はどこへ行く」という一言にうながされて、マップ上から行き先を選択する。アンジーが通っていた高校、死体が発見されたプラネタリウム、アンジーの父親が勤めている会社などなど。聞き込みを続けていると、通報が入ってくる。事件当日アンジーと一緒に車に乗っていた男が目撃されていたというのだ。男はB.R.カンパニーの社長。そういえば、殺されたアンジーがその時着ていた服が、確かその会社のものだった。さっそくB.R.カンパニーへ。いきなりこの社長がうさんくさい。アンジーの父親も何かムリに虚勢を張っているようで怪しかったが、こっちはもっと怪しい。質問を繰り返していると、金髪美人が現れ、社長のアリバイをみえみえのウソで証言してくれる。この美人モデルが、結構後々、ホテルの部屋に訪ねてきて泊めてくれと言ったりして、中々嬉しいんだけど、それはまだ先のお話。とにかく怪しいB.R.カンパニーの社長だ。こっそり調べた引出しからは、アンジーの写真とか女物の下着なんかも見つかる。怪しい。
 このB.R.カンパニーでの聞き込みで、金髪モデルの所属するモデルクラブにも行く必要が出てくる。このようにして、捜査拠点もだんだん増えていく。一日目には12箇所の捜査拠点が、最後には17箇所、登場人物も総勢29名になるのだ。
 一通り回ったら、警察署に戻り、ロッセンの誘いを断って単独行動に入る。まずはモデルのねーさんの部屋(だってこことバーしか開いてないんだもん。まだ6時過ぎだってのに)。部屋にいれてもらい、何とアリバイは社長に頼まれて証言したと白状してくれる。気をよくしてバーへ。ここでは女医さんとお喋り。ハードボイルドには美女はつきもの。しかし、事件は相変わらず謎だらけだ。キャサリンのシカゴでの目的は何か、何故死んだのか。ホテルに戻ると上司から電話がかかってくる。しかし、捜査の手順次第では、ここでいきなり殺される。怖いね。
 そして、事件は二日目の朝、たれこみにやってくるフリーのカメラマン。そして、古い写真に絡む17年前の事件とは?と次々に展開し、ついに四日目、哀しい事件の真相に突き当たる。
 アメリカのテレビドラマ・シリーズのような、ちょっと古くさいけど、つい見てしまうような面白さがあるゲームだ。ストーリーはしっかりしてるし、頑張って最後まで見る価値はあるよ。

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BOB DYLAN: HIGHWAY 61 INTERACTIVE

販売元:シナジーワークス
定価:5300円
対応機種:HYBRID仕様



●BOB DYLAN: HIGHWAY 61 INTERACTIVE

これだけの未発表データを集めたCD-ROMも珍しい。まあ、相手がボブ・ディラン御大であらせられるので、探せばいくらでもアウトテイク(ボツになった音源)や未発表写真、未発表フィルムなんてのは出てくるのだろうけど、これだけ集められちゃうと、CD-ROMドライヴも、ましてやMacintoshも持っていないマニアが、うっかり買ってしまいそうだ。そういう人のために、レアな未発表音源にして、このCD-ROMの目玉「朝日のあたる家」のエレクトリックギター・バージョンは、普通のCDプレイヤーで聴けるようになっている。
 インターフェイスは、コラージュと呼ばれる、ボブ・ディランにゆかりの品物が雑多に並べられた画面から、例えばコーヒーカップをクリックすると、1961年当時のコーヒーハウスへ入ることが出来、当時そこで演奏されていたボブ・ディランのステージや、アレン・ギンズバーグの詩の朗読などを見ることが出来る。そのようにして、ジミ・ヘンドリックスの写真をクリックすれば、ジミヘン演奏によるライク・ア・ローリング・ストーンが聴けたりする。さらに、コーヒーハウスのジュークボックスにある「時代は変わる」を聴くと、75年当時(ローリング・サンダー・レビュー時代)のコーヒーハウスへとタイムスリップしたり、61年のコーヒーハウスから外に出たら、そこには当時のグリニッジヴィレッジが広がっていたりと、イベント間も自然に移動できるようになっている。
 データベースの部分も充実していて、年表やディスコグラフィーはもちろん、ボブ・ディランの曲をカバーしたアーティストのリストなんてものまである。
 30周年記念コンサートのバックステージに潜入して、出演者のエリック・クラプトンやルー・リード、果てはリック・ダンゴにレヴォン・ヘルムのザ・バンドの二人の話まで聞くことが出来る。ロビー・ロバートソンがいないのが残念だけど、これはこれで豪華なメンバーだ。ライク・ア・ローリング・ストーン録音当時のコロムビアスタジオにも入れる。ここには、ライク・ア・ローリングストーンのアウトテイクが何と10テイクも聴けたり、ミスター・タンバリンマンのオリジナルデモまで聴けてしまう。
 ちょっと操作性は練れていないけれど、そんなもの吹き飛ばす強烈なコレクターズ・アイテムだ。

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BRAVO! BOOKS ハンフリーは変わり者

販売元:日教販デジタルメディア
価格:6800円
対応機種:Macintosh



●BRAVO! BOOKS ハンフリーは変わり者

絵本CD-ROMのシリーズである、BRAVO BOOKS(全6巻)の中の一つ。子供向けに開発された教育用CD-ROMだ。このシリーズに共通する機能として、文字と同時にナレーションでお話を読んでくれる機能、文字をクリックすると、その言葉をイラストやムービーで説明してくれる機能、キーボードやマイクなどから、感想などを入力することが出来る機能などを持っている。また、大きな特徴として、先生用の機能も持っている。これは、生徒を登録しておけば、その生徒がどんな言葉を調べたかなどの履歴をとることが出来る機能。教育向けのきめ細かい配慮だ。

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バックの鬼

販売元:A&Pコーディネータージャパン
価格:9800円
対応機種:HYBRID仕様



●バックの鬼

徹底的に「使える」という事にこだわって、100点の素材データを厳選して収録した、ロイヤリティ・フリーの素材画像集。「SABI(寂)」をテーマに、鉄、木、壁などのカテゴリーに分けられた、バックグラウンドやマッピングに使える素材のデータは、使えそうで使えないなどという、この手の素材集にありがちな欠点を無くすべく作られている。メニュー、カタログ、カテゴリーの三種類のブラウザーにより、使いたい素材に最短距離でアクセスできるように工夫してあるのも嬉しい。データは1536×1024の24bitデータから、120×90のデータまで、豊富なサイズがある。

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ぼのいじり

販売元:バンダイビジュアル
定価:9800円
対応機種:Macintosh



●ぼのいじり

いがらしみきおの人気マンガ「ぼのぼの」の映画版を様々な視点から見せるCD-ROM。キャラクターごとの視点で見られるから、あの時、実はこのキャラクターがこんなものを目撃していた、などの、本来のストーリーを膨らませる見方が出来る。映画は全編をムービーで完全収録。分かりやすいインターフェイスで子どもでも一人で遊べる。オマケ的についている、ぼのぼのと会話しながら画面を操作できるインターフェイスが結構面白い。アニメは色数が少ない分、QuickTimeMovieでもスムーズに再生されるし、ビデオにはない独自のシーンも大量に入っている。

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美麗死体写真集〜Lilly

販売元:トライアングル
定価:8800円
対応機種:Macintosh



●美麗死体写真集〜Lilly

コレクター高杉弾氏が収集した海外のプライベートな死体写真のコレクションを一枚のCD-ROMにまとめたもの。「美麗」という冠が付いていることからも分かるように、前半部には、死んだ嬰児や子どもを、まるで生きているかのようにメイクし、着飾らせて、ちゃんと写真技師を呼んで撮らせたような写真が、多数収録されている。後半部は、トイレで倒れてたり、一家心中の現場だったりという、死体のドキュメントのような写真が収録されていて、こちらは「美麗」ではない。海外の昔の写真というリアリティの希薄さはあるけれど、カルトCD-ROMとして、特異の一枚。





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