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ELEGANT FISH for CD-ROM
販売元:ポニーキャニオン
価格:5800円
対応機種:Macintosh
●ELEGANT FISH for CD-ROM
「あぁ女神さまっ」のベルダンディー役や、「らんま1/2」の天童かすみ役など、多くのアニメや洋画などで活躍している、声優界の紀子さま、井上喜久子のプロモーションビデオ的なCD-ROM。同タイトルのファースト・イメージ・ビデオの映像をQuickTimeムービーにしたものをメインに、ビデオ版で限定配布された未発表のメイキングVTRや、未公開写真などのレアな資料を加えた内容。さらに、彼女のトレードマークであるマンボウのキューティーマスコットや、LDサイズジャケットに同サイズのピンナップが5枚付くなどの、盛りだくさんな内容。
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ELEMENTAL FORCE
販売元:クラス
価格:11800円
対応機種:Macintosh
●ELEMENTAL FORCE
Mac向けとしては珍しい、国産の本格ロールプレイング・ゲーム。画面も、操作も、ストーリーも、全てがドラゴンクエストタイプのゲームだ。グラフィックはもちろんドットで描かれ、音楽もいかにもという感じのゲーム音楽。しかしそれなりにしっかり作られているので、そのへんのグラフィック能力に頼り切った、CGは凄いが内容貧困のゲームに比べると遥かに楽しめる。神と悪の戦いの末、地水火風の四つの力(つまりエレメンタル・フォース)によって悪を封じ込める。しかし、それを逃れた悪魔のリーダーが再び人類に触手を伸ばす、という設定。
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ENFIN AYA SUGIMOTO
販売元:風雅書房
定価:12800円
対応機種:Macintosh
●ENFIN AYA SUGIMOTO
杉本彩の同名の書籍版写真集のCD-ROM化。ヨーロッパを中心にした写真で、基本的にはヌードもしくはそれ風の写真で構成されている。ドラマチックな演出がされていて、撮影も綺麗なので、あまりエロ興味が無い人向け。写真集をそのままCD-ROMにしたもので、それにオマケ的に、本人のインタビューと、プロモーションビデオが入っている。写真集自体がオシャレなものなので、インターフェイスや、画面デザインもヨーロッパ風オシャレで統一されていて、全体の出来としてはまずまず。まあ、写真集CD-ROM初期の作品でもあり、多少手抜きっぽいのも事実だ。
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EphemeralFilms
販売元:ボイジャー
価格:4500円
対応機種:HYBRID仕様
●EphemeralFilms
映像を記録したフィルム(8ミリでも35ミルでも)というのは、可燃性の上に、管理も面倒だし、契約期間もあるし、ということで、基本的にジャンク、つまり、破棄処分されることになっている。最近ではそのサイクルも短くなって、かなりヒットした映画でさえも、上映後半年も保存されないケースさえあるという。おかげで、日本最終上映とかいう映画が多いこと。ついつい映画館へと走ってしまう。ビデオがあるとはいえ、怖い話だ。
映画でさえそうなのだから、これがコマーシャルフィルムともなると、もう、探し出すことすら不能ということにもなるし、そもそも、かつてのクリエーターたちは、保存されることなんて考えてもいなかっただろう。もう10年くらい前に、あの傑作ドラマ「てなもんや三度笠」がビデオ化されたけれど、あれも元のフィルムは既になく、個人がホームビデオ(高かっただろーなー)で録画していたものを使っていた。ましてや、合理主義の国アメリカでは、相当昔から、作っては捨てを繰り返してきたのだろう。このCD-ROM「Ephemeral
FILMS」は、そうやって作られた、コマーシャルフィルムや、教育映画、産業振興映画などの、本来保存されたり、後世に残ることなど考えずに、まさにタイトル通り、蜻蛉のように消えていくことを運命づけられていたフィルム群を集めたものだ。
これをまとめたのが、Rick Prelingerという人で、この人はメディア考古学者という肩書きの人らしい。どーもわかんない。メディア考古学者と、風俗研究家の違いってなんだろう。いいけど。で、その彼が言うには、「ここには、今の、情報を送ることを中心としたCFには見られない、輝けるアメリカ産業の時代がある」ということらしい。それはそれで分かるけど、やっぱりアンタ風俗研究家じゃん、とも思う。
でも、今なら、CFマニアも結構いるし、日本版のこういうのを出しても売れそうだ。それに、失われていくものは保存しなくちゃ、と無条件に思ってしまう人もいるしね。それに、こういうのだったら、ただフィルムをCD-ROMに焼くだけという安易な作りも許される。何せ場所とんないし、とりあえずフィルムが見られさえすればいいのだから。オマケにメディア考古学者のありがたい解説つきで、アメリカ風俗史の勉強にもなる。
収録されているフィルムの内容はというと、これが中々楽しい。全体を戦前(1931〜1945)と戦後(1946〜1960)に分けて、それぞれを、「New
Horizons」と「You Can't Get There From Here」という二つの章に分けている。その間に作られた、この種のショートフィルムの数およそ60万。その中から、38本をムービー(抜粋)で収録している。
確かに輝けるアメリカというか何というか、現在のCFでは見られない、商品の消費をあおるというよりも、「これだけの技術を我々アメリカは手に入れたぜっ」的なものや、「これからは、うちの会社の技術で、これだけ素晴らしい生活ができるようになるんだぜ」的な内容が多い。自動車会社のフィルムが多いのも特徴的だな。いかに、アメリカが車の文化に誇りを持っていたかが、ひしひしと感じられる。こりゃ日本がイジメられるのもムリネーヤって思う。しかし、なんで自動車会社がロボットのある生活を提唱してんだろう。
これが、最後に収録されている1960年のフィルムになると、いきなり現在のCF的な作品になる。ここは岐路だったんだなー。ハリウッドの崩壊とも、病めるアメリカの始まりとも時期を同じくして、こういう今風のCFが登場するのは、まあ、当然といえば当然か。なんてことを考えながら、ただひたすら短いフィルムを眺めてるのも楽しい。
それにしても、いかにプログラムピクチャーの全盛期に作られたフィルムとはいえ、その演出のクオリティの高さには驚く。全く現代のCF制作には役に立たないけどね。
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