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SALT OF THE EARTH


販売元：ボイジャー
定価：6500円
対応機種：Macintosh

●SALT OF THE EARTH

アメリカの'50年代、赤狩りによるハリウッドでの犠牲者、いわゆる「ハリウッド・テン」とマッカーシズムをテーマにしたCD-ROM。このタイトルは、ハリウッド・テンと呼ばれブラックリストに載ってハリウッドを追放されたメンバーの一部が、赤狩りに対して'52年に作った映画のタイトルで、その全編が収録されている。当時、全米で13の映画館でしか上映されなかった、ほとんど幻の映画を、こうやって簡単に見ることが出来るというのは、CD-ROMのメリットだ。カルトなものでも商業ベースに乗せられるのは新しいメディアの最大のメリットかもしれない。

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SHERLOCK HOLMES CONSULTING DETECTIVE II,III


販売元：VIACOM NEW MEDIA
定価：輸入盤
対応機種：Macintosh、Windows

●SHERLOCK HOLMES CONSULTING DETECTIVE II,III

シャーロック・ホームズの元に持ち込まれた事件を、プレイヤーがホームズとなって解決する、本格推理ゲームだ。91年に発売された「SHERLOCK HOLMES CONSULTING DETECTIVE」の第二弾、第三弾で、前作同様、今回も一枚のCD-ROMにそれぞれ3つの事件が収録されている。目次から好きな事件をクリックすればゲーム開始。実写による映像で、事件がホームズの所に持ち込まれるシーンを見る。その後馬車を呼んで、現場へ。捜査の開始だ。なるべく少ない調査、聞き込みで犯人を指摘し、書類を整え裁判所に提出する。かなりの推理力を必要とする本格派だ。

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SPACE ART GALLERY Vol.1


販売元：アネックス
定価：12800円
対応機種：Macintosh

●SPACE ART GALLERY Vol.1

スペース・アーティスト岩崎賀都彰による天体画集。水彩＋エアブラシによる独自の画法で描かれた宇宙の様子、いわば天体風景画が128点収録されている。10種類の効果音と3つの音楽を選んで、それを聴きながら惑星や宇宙の風景を眺めることが目的。描かれた天体の基本的な情報も収録されていて、更に絵の一部をクリックすることで、そこに描かれたものについてのコメントも見ることができる。科学的データと、それに基づきながらも暖かみを感じる絵の対照が魅力。ただ、これだけの作品なら、出来ればモニター上ではなく書籍の大判画集で見たいと思ってしまう。

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Sports Illustrated 1994 Multimedia Sports Almanac


販売元：Star Press MultiMedia Inc.
定価：輸入盤
対応機種：HYBRID仕様

●Sports Illustrated 1994 Multimedia Sports Almanac

Sports Illustratedという雑誌がある。アメリカのメジャー・スポーツ雑誌だ。取り上げる範囲も、スポーツなら何でも来いで、NFL、NBA、メジャーリーグはもちろん、競馬からカレッジ・フットボール、フィギュア・スケートからボクシング、およそ考えられるアメリカンスポーツはカバーしている。写真が売り物の週刊誌で、スポーツ・イラストレーテッドに自分の写真が掲載されたら、それは、スポーツカメラマンとして一流のお墨付きをもらったも同然、というくらいグレードの高い雑誌だ。日本では、かろうじて「Number」が近い（というより真似っこだけど）かな。
　このCD-ROM「Sports Illustrated 1994 Multimedia Sports Almanac」は、そのスポーツ・イラストレーテッドの年鑑といった感じのものだ。
　これは、いいよお。スポーツ・ファン必携！だ。好きなスポーツから検索できたり、CD-ROM内の構成を枝状の地図（ディレクトリの図みたいなの）で表示してくれるから、そこから好きなところへジャンプすることもできるインターフェイスは、かっこよくて、使いやすい。例えばNFLなら、1993年に行われたゲームの結果はもちろん、各チームの連絡先から、チームの歴史、選手名鑑、ビッグプレイの写真やビデオなどの情報にアクセス出来る上に、雑誌に書かれたレビューを読むこともできる。更に、1993年を俯瞰して書かれたYear Reviewも収録されている。これらのデータがほとんど全てのスポーツに対して収録されていて、正に、スポーツ・アルマニャックの名に恥じない出来映えだ。競馬だって、全ての重賞レースのデータが全部入ってる。更に、'93年までの全レコードが、全てのスポーツに対して「レコード・ブック」という形で収録されている。1984年のダービーの勝ち馬は何だったっけ、というようなことも調べられるわけだ。でも、この「レコードブック」の部分、Windowsだと問題ないけど、Macだと表示がうまくいかないようだ。
　ついでに、何故かというか、茶目っ気というか、さすがアメリカ人というか、このCD-ROMには、'93年スポーツ・クイズも収録されている。これが、凝っていて、アメフトなら、ゴールポスト、バスケならゴール、野球ならフェンスといった画面が問題の種類によって表示され、正解ならゴールが決まったり、ホームランになったりするアニメーションになるのだ。そういうデータの無駄遣いをしながら、この内容。凄い。
　そして、何といってもこのCD-ROMの最大の目玉は、'93年にスポーツ・イラストレーテッドに書かれた全ての文章が、写真と共に収録されている部分だ。バックナンバー一年分が全てこのCD-ROMに収められているのだ。しかも、ちゃんとページをめくるようにして読めるし、表紙はもちろん、本文中に掲載されていた写真も、ちゃんとテキストの内容に沿って表示される。写真は拡大して見ることも出来る。しかも、本文テキストはハイパーテキスト風になっていて、文章中の選手名やチーム名から、それらのデータにジャンプすることまで出来るのだ。凄すぎる。
　相手は週刊誌だ。全て保存するのはスペースの問題もあれば、保存方法の問題（薄い雑誌は本棚に立てるのも難しいしね）もある。買い忘れることだってあるかもしれない。それが、このCD-ROM一枚で、スクラップする手間もなく、素早い検索と関連データまでオマケについて手にはいるのだ。
　どうして日本の雑誌はこういうことをしないんだろう。アメリカなんて収納スペースには事欠かないくせに、こんなエライものを作ってるのに。まあ、これだけのことをして保存するに値するクオリティの雑誌は少ないだろうけど、「CUT」とか、「優駿」なんかがやってくれると、個人的には凄く嬉しい。本棚もスッキリするしね。
　データがいっぱい入るということは、こういうことだ！と言っているような名作ではないだろうか、このCD-ROMって。

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StarTreck 25th Aniversary日本語版


販売元：EAV
定価：9800円
対応機種：Macintosh

●StarTreck 25th Aniversary日本語版

スタートレックの人気というのは、日本人にはちょっと分からないくらい凄いものらしい。確かに、面白いドラマであることには違いないけれど、それにしても、ここまでマニアックで時代遅れで、操作性やゲームシステムは悪いクセに、細部は異常に凝っているゲームを作ってしまうという神経はちょっと理解しにくいものがある。
　このCD-ROMって、一言で言ってしまえば、純粋にドクター・マッコイとミスター・スポックとカーク船長の三人漫才を楽しむものなのだ。声はオリジナルキャストだというのも凄い話だ。あのウィリアム・シャトナーが、レナード・ニモイが喋るんだから、そりゃあファンには嬉しいよね。でも、俺はテレビで吹き替えで見てたんだし、それほど声に馴染みがあるわけでもないんだよなあ。アメリカのテレビドラマは吹き替えで見るに限るという思想だってあるし（やっぱ奥様は魔女を字幕で見たいとは思わないじゃない）。
　アドベンチャーゲームなんだけど、シューティングの要素もあって、それがやけに難しい。謎解きは面倒くさいし、MacintoshやWindowsがこれだけ幅を利かせている世の中で、エンタープライズ号のコンピューターには、いちいちコマンドを打ち込んでやらなければならない。もうスタートレックが好きじゃないと、絶対やってられない。そんな中で、マッコイがぶつぶつと文句を言い、スポックが「非論理的です」と身も蓋もない理屈を言う楽しさだけは存分に味わえる。しかも、カーク船長の発言を三択で選んでゲームを進行させなければならない。つまり、プレイヤー自身が、偉大なカーク船長の思考や性格になりきるだけの知識と理解を要求されるのだ。
　テレビシリーズのエピソードに準じたミッションが課せられるのも、ファンには嬉しい構成だけど、しかし、ストーリーを覚えていても、ゲームクリアは別に楽にはならない。ホント、このゲームの難易度って相当高いと思う。アイテムを組み合わせて使わなければならない場所があるのに、組み合わせ方はマニュアルにも書いてないし、ちょっとしたミスが即ゲームオーバーに繋がるから、こまめにセーブしておかないと、何度もやりなおさなければならないハメになる。シューティング（エンタープライズ号と、他の宇宙船との空中戦）は、相手の動きがやたらと速くて、こっちのシールドなんて簡単に破られてしまう。このシューティングの部分だけでもどうにかなれば随分楽になると思うんだけど、こういうのが好きなのかなあ。何せ25周年のアニバーサリー作品だからなあ。ちゃんと異星人でも治療するドクター・マッコイの姿や、常に最前線に立って、まず自らが行動するカーク船長の雄々しさが見事に再現されている。何だか凄いんだか、しょーもないのか分からない。
　ただ、操作性の悪さも、マニアックな操作の方を敢えて選んだような感じだし、脚本は良くできてるから、これをツマラナイと感じるとすれば、それは俺がトレッキー（スタートレック・マニアの総称）としてのレベルが低いということかも知れないのだ。喋る、見る、使う、移動する、掴む、考える、と、ほとんどの局面で人間の行動の全てを選択できるのは、自由度が高いと言えば言えるけど、面倒くさいことこの上ない。この辺りをどう受け取るかで、このゲームの評価は大きく違ってくるだろう。少なくともスタートレックに興味のない人は触れてはいけない領域だ。
　最初のミッションの、相手が最も恐れているモノを出現させる防衛装置なんて、昔テレビで見てた俺なんかにすれば、涙が出るような設定なのに、ゲームそのものに感情移入することが出来ない。こんなに難しくする意味は、やっぱり分からないのだ。しかし、マニア向けに作るなら、このくらい徹底するのが正解だと、本当に思う。マニアじゃない人に色目を使う必要なんてないのだ。みんなの声を聞き、命令を出し、事件を解決していくという行為自体は、本当に魅力的だ。スコッティもウラもズールー（テレビではミスター・カトーだったけど）もいる。ドクター・マッコイの助手の金髪の看護婦のねーさんがいないのは残念だけど、エンタープライズ号にふりかかる困難な事件を、そんな仲間と解決していく行為がつまらないはずはない。ただ、それを楽しむのには、強度のトレッキーであるという資格が必要ということなんだな。

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STONEKEEP


販売元：インタープレイ
価格：6800円
対応機種：DOS/V

●STONEKEEP
BR>3Dダンジョンを探索するRPG。スイスイと移動でき、グラフィックも薄気味悪いほどに良くできていて、迷路モノが嫌いな人でも楽しめる作品だ。地下迷宮の中で、うろつきまわる巨大な虫やモンスターたちと、素手や剣で戦いながら、地下を目指し、ストーンキープを探す。リアルなグラフィックは虫を叩き潰す様子まで克明に表現するから、感情移入しすぎるほどだ。日本語版も制作中。

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STRAGE PHOTO


販売元：
定価：
対応機種：PHOTO CD

●STRAGE PHOTO

コダックのPhotoCDフォーマットで作られた、著作権フリーの素材写真データ集のシリーズ。PhotoCDなので、それぞれの写真につき、五種類のサイズが用意されているので、かなり広い用途に使うことが出来る。特に高解像度のデータが入っているデータ集は数少ないので貴重だ。そのぶん価格は高い。シリーズ内容は、Vol.1布、Vol.2食材、Vol3.空、Vol.4皺、Vol.5石、Vol.7石、Vol.8花、Vol.9木の七枚が現在発売されている。PhotoCD対応のドライブがあれば、どんな機種でも見ることができるが、加工などをするならコンピュータが必要になる。

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SUPER MODEL Vol.1


販売元：
定価：
対応機種：Macintosh

●SUPER MODEL Vol.1

スーパー・モデル、カーステン・イムリーの写真150枚を収録したCD-ROM。ジャンルとしてはファッション写真集だが、結構過激なヌードも多く、18禁のアダルト向けタイトルになっている。好きな写真を選んで、それらだけで、画面切り替えのエフェクトや音楽の付いたスライド・ショーを作ったり、モータードライブ風の高速表示などの機能がある。他にもシャッター速度や絞りを変更する機能を使って、アンダーな写真や、ちょっとぶれた写真にしてみたり、バンドルされている、PhotoShop2.0体験版を使って、写真の加工などをすることも出来る。

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SUPER TETRIS2 + BOMBLISS


販売元：BPS
価格：9800円
対応機種：Macintosh

●SUPER TETRIS2 + BOMBLISS

おなじみのテトリス2がCDｰROMで発売された。Tetris2という名前になっているがファミコンなどで売られているのも現在は2がついているし、このCDｰROMもそれらと同じ物だ。ファミコン版にもあった、もう一つのテトリス「Bombliss」も収録されている。何をいまさらCDｰROMでテトリスを出すんだ？という気もしないではないが、それなりの工夫はほどこしてある。
　まずは、定番のBGMの切り替え機能。四つの音楽から好きな物を選べる。音もなかなかいいし、テトリスというとロシアというイメージからか、寒い雰囲気の音楽が多い中、このCDｰROMでは、明るい曲調のものが多く、それだけでも随分雰囲気が違う。画面上の演出も凝っていて、ブロックはスムーズに落ちて来るし（これまでのテトリスは一コマずつという感じで落ちてきた）、四段消したら「テトリス！」と言ってくれるのも嬉しい。3種類のテトリスが入っていて、それぞれ背景が違うのもいい。
　もう一つのゲーム「Bombliss」は、テトリスのルールにパズルの要素を加えたもの。爆弾の付いたブロックを、テトリスのようにつみ上げていき、その列が消える時に、爆弾も爆発する。一定のルールで爆弾は連鎖反応を起こし誘爆し、次々とブロックを消して行く。なるべく少ないブロックで総てを消すとスコアが高いというゲーム。どちらも対戦プレイも出来る。

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SYD MEAD KRONOLOGII


販売元：バンダイビジュアル
定価：14800円
対応機種：Macintosh

●SYD MEAD KRONOLOGII

リドリー・スコット監督の映画「ブレードランナー」などの美術を担当しているインダストリアル・デザイナー、シド・ミード。彼の仕事の全貌を見渡せる、シド・ミード美術館が、このCD-ROM。宇宙に浮かぶ仮想美術館の中を、かれの様々なジャンルにわたる作品を眺めながら歩いていく仕掛け。それぞれの絵の題材、世界、キャラクターについての彼自身による解説も聴けるし、見たい部分をクローズアップする事もできる。LDと画集のセット「KRONOLOG I」が、制作過程を、このCD-ROMで完成作品とその作品世界を、というメディアの使い分けも面白い。

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サム・ルパート殺人事件


販売元：BMGビクター（Mac）、NECホームエレクトロニクス（Win）
定価：8800円（Mac）、7800円（Win）
対応機種：Macintosh、Windows

●サム・ルパート殺人事件\

自分が経営するレストランで殺されたサム・ルパート。その事件を解決するのが、主人公の刑事、つまりユーザーという、典型的な推理アドベンチャーゲーム。そして、制限時間は6時間というルールが付いている。のんびりはしていられない。操作は常に、映像と音声を中心に表示されるので、推理ものにありがちの、アリバイや証言などをテキストで読み続けるという苦労から開放されている。そのせいか、作り込んだわけではない画面だけれど、スムーズに事件の中へ入っていける。今まで推理物というだけで敬遠していた人でも楽しめる構成になっている。日本語版。

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サムライ・メック　天


販売元：ヒューリンクス
定価：12800円
対応機種：Macintosh

●サムライ・メック　天

Mac初の国産ロール・プレイング・ゲームとして、フロッピー版で発売されていた「サムライ・メック」が、カラーになり、パワーアップしてCD-ROM版になった。純和風を売りに、未来世界の江戸、江戸群島というスペースコロニーに流れ着いた賞金稼ぎのサムライが主人公。武器は刀、身体には鎧という装備だが、それらのパーツを「メック」と呼び、パーツを集め設計図を入手すれば、自分で武器や防具を組み立てることができる。戦闘も、上段に構える、や、斬り下げるなどのコマンドを駆使して戦う、近未来チャンバラスタイル。アクは強いが、遊べるゲームだ。

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シグビルドサウンド


販売元：みずき
定価：6800円
対応機種：Macintosh

●シグビルドサウンド

これさえあれば、誰でもミュージック・ビデオ・クリップが作れてしまうという、お気楽音楽&ービー作成CD-ROM。1〜4小節の音楽パーツを、そのアイコンをドラッグして並べ替えるだけで、好みの曲を組み立てることが出来る。ジャンルもテクノ、レイブ、ファンク、ハウス、ジャズハウスの6種類が用意されている。さらに100を越える数が用意されたムービーパーツを、音楽パーツと同じように繋いでいけば、もうオリジナル・ビデオ・クリツプが完成してしまう。マウス操作だけで、マルチアーティスト気分になれるという、オモチャだがあなどれない作品。

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スーパーリアル麻雀P｢+相性診断


販売元：セタ
定価：10800円
対応機種：Macintosh

●スーパーリアル麻雀P｢+相性診断

俗に言うところの脱衣型麻雀ゲーム。麻雀で女の子のキャラクターと対戦して、勝てば女の子が一枚ずつ服を脱いでいくというスタイル。ゲームセンターなんかにある麻雀ゲームは大抵このスタイルだ。この「スーパーリアル麻雀P｢+相性診断」も、ゲームセンターで人気だったものを、そのままMacのCD-ROMに移植して、それに相性診断ゲームをくっつけたもの。女の子がアニメ絵ロリコン系なので、そういうのが好きな人にはいいだろうけど、一般にはどうだろう。それほど過激でもなく、まあ、お金のかからない麻雀ゲームで、ちょっとご褒美をもらうという感じか。

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スペースシップ・ワーロック日本語版


販売元：バンダイビジュアル（Mac版）、NECクリエイティブ（Win版）
定価：7800円（Mac版）、6800円（Win版）
対応機種：Macintosh、Windows

●スペースシップ・ワーロック日本語版

CD-ROMによるインタラクティブ・ムービーというジャンルを切り開いた話題作。主人公は、クロルと呼ばれる異生物が支配する星に流れ着き、美女ステラや宇宙の海賊ワーロックに出会い、戦いに巻き込まれていく。単純なスペースオペラ風のストーリーながら、3DCGによって作り込まれたリアルなグラフィックや、キーボードによる会話、スムーズなアニメーションなど、画期的な要素（発売当時）がふんだんに盛り込まれている。ディテールの細かさは、今でも高レベル。CD-ROMエンターテイメントのクラシックとして、一度はやってみなければならない作品。

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三国志英傑伝


販売元：光栄
定価：9800円
対応機種：Macintosh、Windows

●三国志英傑伝

三国志って、どうしてこんなに人気があるんだろう。日本で一番ポピュラーな中国の物語と言ってもよいくらいだ。水滸伝も金瓶梅もあるけど、やっぱ三国志がグリグリの一番人気だ。NHKで人形劇もやってたし、柴田錬三郎や吉川英治など三国志を書いている作家も多いし、横山光輝のマンガも、未だにベストセラーだ。まあ、そういう私も結構好きだったりするけど。実際、どこが面白いと言われると、よく分からない。人物列伝のような、多彩な魅力的な登場人物の故か。曹操、劉備、諸葛亮など、それぞれの人物にファンが付いてたりもして、中々凄い。関羽に至っては、歌舞伎十八番の一つにまでなっている。つまり、随分昔から、日本で三国志は人気があったということだ。大したもんである。
　そのくらいに人気がある上に、内容も、歴史、権謀術数、戦略、人生、道徳、などなど、様々な要素を含んでいて、あらゆる層に、その人それぞれの受け取り方をされながら愛されている。だから当然のように、こうやってゲームにもなる。光栄の「三国志」シリーズと言えば、シミュレーション・ゲームの定番として、Macintosh版も出ているロングセラーの作品だ。基本的に「三国」志というくらいで、国盗り合戦だから、シミュレーション・ゲームの題材として最適だしね。
　今回発売された、「三国志英傑伝」は、しかし、これまでのシミュレーション・ゲームとは、ちょっと趣向を変えた、どちらかというとロール・プレイング・ゲーム的な要素の強いものになっている。三国志は、「物語」だし、その中の戦ったり、交渉したりして領土を拡大していくという部分だけをゲームにしたものでは、満足できない人も多かったということなのだろう。三国志のドラマをゲームで体験したい、という感じかな。
　で、凄いよ、このゲーム。劉備、張飛、関羽の出会いを描いたオープニング・ムービーを見たかったら、ゲーム・プログラムも含めて、ハードディスクの空き容量を65MB要求する。こんなの前代未聞だ。そんなにハードディスクに余裕があるMacintoshユーザーなんて、そうそういないだろうと思う。ただ、このオープニングムービーは、全然見る必要もなければ、面白くもないものだから、ムービーはインストールしないようにしておけば大丈夫。ゲームに必要な部分だけなら13MB程度で納まる（それでもデカイけど）。
　ゲームは、兵力によって朝廷を専横する董卓を打倒するための挙兵から始まる。桃園の誓いも、黄巾の乱もない。朝廷の様子と、曹操の呼びかけによって集まった群雄たちの様子が交互に描かれ、劉備たち三人の出兵までは、ただストーリーが進む。そして、いよいよ戦闘になる。戦闘はシミュレーション・ゲームのパターンで行われる。進軍、戦闘を敵味方で交互に繰り返すスタイルだ。結構条件がシビアなので、戦いに勝つためには、やはりシミュレーション・ゲームの知識や経験が必要になる。つまり、ロール・プレイング的な演出でストーリーを進ませながら、中でシミュレーション・ゲームをやってもらおうという趣向なのだ。ファミコンのファイアーエンブレムに似てるといえば似てるな。
　三国志って、たった三人の劉備の軍が、実は凄く強い、というのが物語序盤の魅力なのに、ロール・プレイング的に、戦うことで経験値を上げ、レベルアップしていくスタイルをとってるせいか、関羽、張飛共に、一騎打ちなら抜群に強いのだけれど、普通の戦いにおいては最初は結構弱い。劉備に至っては、メチャメチャ弱い。これはちょっと寂しい。
　でも、何せ、元の物語が良くできてるせいか、このゲームもやればハマってしまう。うーん、三国志の魅力って、ホント凄い。

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書を捨てよ、町に出よう


販売元：ボイジャー
定価：6500円
対応機種：Macintosh

●書を捨てよ、町に出よう

ミホノブルボンの菊花賞は、今でも美しかったと思う。時代は明らかに逃げ馬を求めていなかったから、いつも何かしらの不安説をその背にしょったままで、しかし、その菊花賞までは、誰にも前を走らせることがなかったミホノブルボン。短距離馬のスピードで、しかし、何の悲壮感も感じさせずに、ただ、他の馬を引き連れて一周回ってきたとでもいうかのように、走っていた。栗毛の馬体が風を受けて、散歩のような首の高いフォームで、彼は常にスタートからゴールまで先頭を走り抜けた。「キーストンの逃げは美しかった」と寺山修司は書いたけれど、ミホノブルボンの逃げは楽しかった。競走馬という宿命からイメージされる悲しみを忘れさせるほどに。
　既に時代は、そこまで変わってしまっているはずだ。パンクムーブメントは、その変化を促すために起こり、ロックミュージックを道連れに死んでいった。77年から84年。
　ちょうど寺山修司が死んだ年に、パンクは終わった。それは、寺山修司を必要としない時代の始まりだったはずだったし、そうでなければ、一体僕たちは、何のために戦っていたというのか。何のために血を流してまで、それまでの時代を、全共闘などに代表される時代を、ウッドストックに代表される時代を否定したというのか。何のために、全てを捨てて踊り続けていたというのか。意味はいらなかったけど、誰かに支えてもらわなくても、一人で踊れる時代に向かって走っていたはずだ。Love & Peaceのリアリティの無さが、パンクを生んだのに。だからこそ、ニール・ヤングは、自らの遺産にもなりうるウッドストックを捨てて、ジョン・ライドンを歌ったのに。
　しかし、このCD-ROMが持つ力は、寺山修司を、時代が再び要求したかのように、目の前に迫ってくる。寺山修司の言葉は、つい数年前には完全に古くさかったはずの言葉は、今、いきなり新鮮さすら伴って蘇ってしまった。これは、どういうことだろう。
　最近知り合った18〜24才の女の子は、18人中、14人までが、寺山修司のファンだった。寺山ブームとか言ってしまえば簡単かもしれないけど、この事態の異常性に気が付くことのほうが、僕には大事なことに思える。
　意識革命を待たずとも、生まれながらに確信できる世代の登場がパンクを生んだけれど、もしかすると、それはただの通過儀礼なのかもしれない。個人のパンクへの契機としての寺山修司というのは、ならば、いつの時代も現役であり続け、そして、いつの時代も、その人にとって用が済めば過去形になる。越えられるべき存在、破壊されるべき存在として、しかし、永遠に生き続ける。
　でも、どこかで僕は思う。それじゃ、全共闘の、60年代のシッポが切れないダサイおじさんや、パンクのシッポが切れない無自覚おじさんと一緒じゃないって。寺山修司によって、パンクを通過する女の子は、いつまでも寺山修司を抱いたまま生きていくような気がするから。
　寺山修司を、きちんと埋葬するためには、このCD-ROMではまだ役不足だけど、こんなプラスチックの円盤一枚に閉じこめられているのは、寺山修司を埋葬する準備としては似合っている。これを見て、そしてCD-ROMを叩き割って、それから、ミストルコやモモちゃんに会いに、町に、競馬場に、出かけなければならない。その契機になるだけの、パワーと資料が、ここにはある。

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新潮文学倶楽部


販売元：NECホームエレクトロニクス
定価：28000円
対応機種：Windows

●新潮文学倶楽部

新潮社の文学事典「新潮日本文学辞典」と、「新潮世界文学辞典」が一つのCD-ROMにまとまったのが、この「新潮文学倶楽部」だ。ところで、この文学辞典というのは、しかし実際何のためにあるんだろう、と思うことがある。作者の経歴なんて何に使うんだ？全作品リストすら載ってないというのはどういうこっちゃ？と思う。作者の略歴はちょっと気の効いた辞書ならほとんど載ってるしね。まあ、世界の文学ということになると、結構資料って無いから便利なのかなあ。大事なのは作品であって、それを書いた人の境遇や、どうやってデビューしたかなんてどうでもいいと思うのは私だけか？知ったか振りのウンチクにするにも、ちょっとネタ的にねえ。「夏目漱石が生まれた日って庚申の晩で、この日に生まれたら泥棒になるんだって」とか言っても、あまりウケてくれないだろうな、誰も。そう言えば、この文学辞典にはそう書いてあったけど、庚申の晩って、その日に生まれたら、じゃなくて、その日にタネが仕込まれたら、じゃなかったかな。ま、いいけど。
　それでも、このデータ量は凄い。項目数9400のデータに加えて、28作家の作家年表と、133本、3時間分の朗読データ、29作家のスライドショーによる作家の生涯（おお、知ってるつもり、みたい）、作家顔写真1235枚（都筑道夫もスティーブン・キングもあった）に作家資料写真243枚。さらに、「木に登る芥川龍之介」やら、「執筆中の岡本綺堂」なんていう、やけにマニアックな映像が19本収録されている。岡本綺堂が動いてるというのは、意味もなく感動してしまったな、どういう基準でこのデータを選んだんだろう。嬉しいけど。朗読も谷崎潤一郎本人による「細雪」とか、佐藤慶による「刺青」とか、楽しいのが結構入っている。項目数も多いから、ほとんどの作家が収録されているけれど、橋本治は出なかったなあ、北方謙三はでるのに（どういう比較だ？）。
　そして、この膨大なデータを使いこなすための検索機能も充実している。前方一致、後方一致による見出し語検索は当たり前として、あらかじめ設定されているキーワードによる検索や、任意の単語による全文検索（これはちょっと時間がかかる）、分野別索引による検索など、語句による検索だけでもかなりのものだ。それに加えて、地図とアイコンを使って、地域別（表示される地図から好きな場所をクリック）、分野別（小説とか評論とか）に絞り込んでいくグラフィック検索や、二人の作家の年表を同時に表示して比較できるモード、誕生日や死去日などの日付で検索できるモードなど、どんな角度からでも検索できる親切設計になっている。オマケに、検索結果のウィンドウは、いくつも開きっぱなしにしたまま、次を検索できるから、いくつもの情報を並列に扱えて便利だ。もちろん、ヒストリー機能もあるから、ウィンドウを閉じても、すぐまたアクセスできる。
　各テキスト・データはハイパーテキスト的にリンクしていて、例えば三島由紀夫の略歴の中に出てくる「谷崎潤一郎」という部分をクリックすると、谷崎潤一郎の略歴が開くし、「豊饒の海」という作品名をクリックすれば、その作品のデータが開く。他とリンクしているテキストは青い字で表示されていて、すぐ分かるようになっているのも親切だ。
　これだけ充実したデータベースだと、それだけで何となくフラフラと買ってしまいそうになる。項目だって作家名だけではなく、資料館や図書館、文学用語なども豊富に収録されているし、テキストは全て署名原稿だから、何となく信頼できる気もする。
　でも、やっぱり使い道がわかんないなあ。スライドショーや映像を見てるのは面白いんだけど、うーん、肝腎の辞書部分は、うーん、何に使うんだろう。データというより、読み物としてなら楽しめるんだけどなあ。あと、「この作家は入ってないだろう。おー、入ってた」とかやって遊ぶのは面白い。うーん、俺ってバカ？

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世界の傑作戦闘機Vol.1


販売元：ハイテックラボジャパン
定価：8800円
対応機種：Macintosh

●世界の傑作戦闘機Vol.1

プロペラ飛行機の誕生から、現代のジェット戦闘機に至るまでの歴史、つまり、軍用航空機の発達史を、美しい写真付きで解説したCD-ROM。世界の名戦闘機96機をボックス・アートで紹介する「傑作戦闘機」のコーナーや、リアルに組み上げられたプラモデルの写真、航空自衛隊協力による現役戦闘機の実写ムービーなど、戦闘機及びプラモデルマニア向けの内容が満載されている。パッケージには、F-16ファイティング・ファルコンのプラモデルがバンドルされているので、CD-ROM内の資料を見ながら、リアルなプラモ作りまで楽しめる。軍用機マニア御用達。

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卒業Graduation


販売元：バンダイビジュアル
定価：12800円
対応機種：Macintosh

●卒業Graduation

女子高校の3年生の担任教師になったプレイヤーが、個性豊かな生徒たちを相手に、指導成長させ、どんな生徒に育つか、という女子高生育成シミュレーション・ゲーム。登場する女子高生は五人。それぞれに違った個性を持っている。その彼女たちの個性を把握し、授業やしつけ、指導などを施すことで、彼女たちを育てていく。3月になり進路も決まり、そして、彼女たちのその後が表示される。一人のキャラクターにつき24種類のエンディング・パターンがあり、何度でも楽しめるようになっている。なお、アダルトものではないので、そのへんは間違えないように。

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卒業おもしろCD-ROM


販売元：バンダイビジュアル
定価：9800円
対応機種：Macintosh

●卒業おもしろCD-ROM

女子高校の担任教師となり、女子高生たちを無事に卒業させるシミュレーションゲーム「卒業 Graduation」のグラフィックなどを中心に収録したデータ集。内容は、カラー・イラスト・ギャラリー、線画集、CG集、音声メッセージなど。また、オマケとして、スペシャル・セレクト・スタートアップ・スクリーン集、QuickTime卒業ムービーファイル、オリジナル書き下ろしフルカラー・グラフィックも収録されている。データもただ並列に収録されているのではなく、あちこちに仕掛けが隠されていて、遊べる内容になっている。ファン必携のCD-ROMだ。

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