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VIRTUAL CAMERAMAN


販売元:トランスペガサス
定価:8800円
対応機種:Macintosh



●VIRTUAL CAMERAMAN

女の子を口説いてモデルになってもらい、まずは普通の写真を撮って、気に入ってもらえれば、プライベートな、セクシーショットを撮らせてもらえる。俗に言うナンパカメラマンを仮想体験しようというCD-ROM。モデルは美少女ヌードのさきがけ沢田奈緒美。かなり、フォトジェニックな美女だからこの人選はいいな。撮影テクニックもそこそこ使えるし、画面の切り替えや、撮った写真の再生スピードの調整、BGM選択などの機能を使って、自分だけの写真集も作れる。でも、アダルト度は低いし、写真撮影の実際がそれほどシミュレートされてるわけではない。

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Virtual Cocktail Bar Exective


販売元:メイズボックス
定価:12800円
対応機種:Macintosh



●Virtual Cocktail Bar Exective

カクテルのデータベースなのだけれど、ちょっと変わっている。何故かインタラクティブムービー風の画面で、架空の町を歩き回り、カクテル用具の店や、酒屋などで、カクテルにかんする様々な情報にアクセスするようになっている。この方法は面白いんだけど、使いにくい。CD-ROMならではのスタイルを取ろうとしたことが裏目に出た感じだ。これなら、いっそカクテルを題材にしたゲームにすればよかったのに。まあ、カクテルのデータは、飲む時間、アルコール度、ベースにする酒など色々な条件を組み合わせて検索出来るなど、きちんとデータベースとして使える。

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Virtual Tarot


販売元:Virtual Media Works
定価:輸入盤
対応機種:Macintosh



●Virtual Tarot

タロットカード占いの知識及び認識を総合的に扱った本格的タロットカードCD-ROM。占ってくれるだけではなく、タロットとは何か、どういうことを扱うのか、タロットの歴史など、タロットをより深く理解しながら、実際の占いに入っていくことができる。カードの意味についての詳しい説明も入っていて、出たカードについて、それらを参照しながら自分で判断することもできるし、用意された二人の占い師に判定してもらうこともできる。占った結果を保存し、後日参照することができるなど、行き届いた構成で、これ一枚でタロットをマスターすることが出来そうだ。

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Virtual Valerie the Director's Cut


販売元:メディアカイト(日本語吹き替え版)
定価:9800円
対応機種:Macintosh、Windows



●Virtual Valerie the Director's Cut

あの「SpaceShip Warlock」のリアクター社が、ワーロックに先駆けて発表した、インタラクティブムービーのはしりであり、アダルトCD-ROMの元祖でもある記念碑的な作品「VirtualValerie」。そのディレクターズカット版だ。旧版が入手困難だったため、幻のCD-ROMとまで言われたヴァレリーが復活したのは有り難い。高級娼婦ヴァレリーのマンションに招かれ、その部屋を探索し、ヴァレリーと話して、ベッドイン。ディレクターズカットでは、ヴァレリーのコスチュームを変えたり、快感がメーターで表示される機能がつけ加えられている。今でも充分楽しめる。日本語吹き替え版は、このディレクターズカットを日本語化したものだ。ヴァレリーが日本語で話すと、何だかテレビドラマみたいだけど、やけにヤラシくて好きだ。

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VOODOO LOUNGE INTERACTIVE


販売元:東芝EMI
価格:5800円(日本語字幕版)(予定)
対応機種:HYBRID仕様



●VOODOO LOUNGE INTERACTIVE

ローリング・ストーンズがCD-ROMを出した。と言っても驚かないのは、やはりインターネットのストーンズのホームページが妙に充実しているからだろうか。あれを見るとCD-ROMを出すのも当たり前、という気がしてくる。そのCD-ROMだが、「VOODOO LOUNGE」の音楽とコンセプトを全編にフューチャーした、妖しい館を探索するスタイル。セクシーな女の子と踊ったり、ストーンズの連中が女の子を口説くのを見たり、インタビュービデオを見たりと、普通の音楽CD-ROMで出来るようなことはほとんど押さえている、ストーンズらしい、金にモノを言わせたソツの無い作品。これで5800円は、やはり買って損のない一枚だ。最近のストーンズって、全部そんな感じだね、凄いけど。
 彼らが敬愛するR&Bフ巨人達のムービーやデータが豊富に入っているのが、可愛いし、ラウンジにたむろしてる女の子が、みんなケバくて露出狂なのも、いかがわしさの演出が何となくハリウッド風なのも、とにかくやたらとミック・ジャガーが喋ってるのも、わざわざ女性用・男性用両方のトイレで遊べるようになってるのも、酒を飲むとトリップしてサイケな環境で曲が聴けるようになってるのも、ロン・ウッドはいつもギター弾いてるのも、全てがストーンズっぽい。取り立てて新しい試みがされているわけでも、何かのメッセージが含まれているわけでもなく、彼らのステージと同じように、良くできたウェルメイドなショーを見せてくれる。それでも、女の子を小脇に抱いて、フェイセス時代のような、土臭いギターを聴かせてくれるロン・ウッドを見たりすると、何故か泣けたりするから、恐ろしい。
 ちゃんとどこからでも好きな部屋にアクセス出来る親切設計なのに、ラミネート指名という最終目標も設定されてて、ゲームの感覚を入れているのもご愛敬だ。各ラウンジで流れる曲を好きに変えることも出来るし、ずーっと音楽は流れっぱなしなので、そのままほっといてBGVにしておくことも出来る。プレイヤーの参加を強要するCD-ROMが多い中で、こういう使い方も出来て、積極的に参加する使い方も出来るのは嬉しい。初の、楽しめる音楽CD-ROMだが、それは、音楽そのものがエンターテイメントになっているからこそ実現したのだろう。

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Voyeur


販売元:EAV
定価:
対応機種:DOS/V、Macintosh、CD-I


●Voyeur

隣の家の人が、次期大統領候補として立候補することになった。プレイヤーであるあなたは、普段からその家を覗き見している人間だ。タイトル通りVoyeur(覗き趣味とか、デバガメという意味)なのだ。ヤなゲームだな。
 プレイヤーの覗き趣味を知る者から電話で指令が来る。次期大統領候補ホークを監視し、犯罪の証拠を掴め。それがプレイヤーに課せられた任務だ。ホーク氏は月曜日の午前10時にカンファレンスに出席する。プレイヤーは、それまでに犯罪の具体的な証拠をカメラに収めなければならない。会社員であるプレイヤーに使える時間は土曜日の午後から日曜日の午後10時30分までだ。ビデオカメラのバッテリーは時々充電しなければならないため、時間はあまり無い。やたらと脱ぎたがるホーク家の女性達に目を奪われていると、アッという間に月曜日が来てしまう。いかに効率的に覗くかが、ゲームのポイントだ。ホーク家の人間にテープを送って協力してもらうことも出来るが、この相手を間違えるといきなり殺されるから、慎重に。政治の世界は怖いのである。
 登場人物はハリウッドの役者達を使っていて、覗きカメラの向こうで繰り広げられるドラマは、それだけでも中々面白い。日本語字幕があれば、かなり面白く見ることが出来そうだが、残念ながら日本語版の予定はないらしい。CD-I用だっただけに、ムービーがかなりキレイで、操作も楽だ。ゲームというより、ドラマの変わった見せ方、という感じかな。

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ヴァーチャル未亡人


販売元:宝島社
定価:1980円
対応機種:Macintosh、Windows



●ヴァーチャル未亡人

女はゆっくりと、ミニスカートをたくし上げて、太股の奥にある部分をのぞかせるようにしながら、ブラウスのボタンをはずしていく。ブラウスが床に落ちる。ブラジャーのヒモをずらし、胸を寄せるように腕を抱え込みながら、乳首をそっと露出させる。こちらをうかがうような目つきで俺を見上げ、自分の体が男にもたらした効果を味わうように、舌でくちびるをちょっと濡らす。
「さあ、いらっしゃい」
 女は嫣然と微笑みながら、足を開いて俺を誘う。女、神代弓子の魅力は十分に承知していたはずだった。それでもここにやってきた俺は、やはりこうなりたかった、ということだろうか。腰をくねらせながら、ブラジャーをはずす彼女の体から目が離せない。胸をゆっくりと揉みしだく指。あやしく動く唇。かつてファッションマッサージの女王であった彼女の指と唇が、どれだけの快感をもたらすものであるかを、俺はよく知っている。
 いつのまにか俺は彼女の胸へ手を伸ばしていた。その手を自らの胸へと導く彼女。瞬間、彼女の顔に勝ち誇ったような顔が見えたような気がしたが、俺は彼女の柔らかで、腐りかけた果実のようなねっとりとした肌に吸い寄せられ、意識は下半身にのみ集中した。
 彼女の唇が目の前にクローズアップされ、そのまま、俺は彼女の言うがままに、彼女の体を舐め上げ、揉み、抱きしめた。パンツをおろされ、彼女の指がねっとりとなで上げると同時に全身を走る快感に、思わずうめき声をもらす。そのまま指を巧妙に使いながらのフェラチオ。ときどきこっちを見上げて囁く。「きもちいい? そう、きもちいいの」
 
 そうして、俺は彼女に殺される。
 それもいい。気持ちいい。
 
 神代弓子の魅力に、思わず彼女を引き寄せ、無理矢理キスをする。ベッドに彼女を投げ込み、押さえ込む。
「いいのよ」
 彼女はやさしく微笑む。もう30に手が届こうという彼女の体は、しかし20代前半の当時に比べても、遜色はない。それどころか、よりいっそうの妖しさと、吸い付くような快感を与える肌のぬめりを加えている。ほとんど無我夢中で挑む俺を、指と唇を巧みに使って、じらし、包み込んでいく彼女。
 気が付くと彼女を抱き抱え、犬のように腰を振る俺がいた。彼女も充分に反応してくれる。そして、彼女の中で、幾度も射精した。

 翌日、彼女は姿を消した。
 
 どちらが、幸せなのか、分からない。でも彼女になら、誘われて負けたのなら、殺される方がいい。誘う女は殺す女、誘われる女は去る女。そんな公式があったのだろうか。

 どんなにチープなシチュエーションでも、どんなに使いにくいベッドでも、そこに彼女が神代弓子がいてくれるのなら、俺は何度でも会いに行く。抱きにいく。殺されに行く。
 誘わない彼女には用はない。すぐに帰って、またいつか出直して来よう。もはやそれはヴァーチャルではない。だから、イベントがちゃちとか、CGとムービーの合成が荒いとか、そんなことは何の問題にもならない。大事なのはそこに彼女がいること。彼女が誘う女で殺す女であること。風俗やビデオで抜いてるヒマはない。彼女をのぞいているのも、もうイヤだ。彼女に誘われて殺される。それだけでいい。だからもうCD-ROMもいらない。
 もう俺はいつでも殺される準備が出来た。


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