スペース 宇宙開発の歴史


 販売元:ユニバーサルマジック
  定価:6800円(税別)
動作環境:HYBRID仕様



 宇宙に飛んでいったロケットが、そのまま帰ってきて着陸して、また次の飛行でも使われてしまう、というのは考えてみると凄いことだ。1958年にNASAが設立され、1959年に「マーキュリー計画」が開始されるんだけど、23回打ち上げて16回成功、有人飛行は全て成功なんて喜んでいたのが、いまから33年前。私が生まれた頃だ。その後、米ソの宇宙開発競争は月へ向かい、アメリカはその準備段階としてのジェミニ計画で、宇宙飛行士を訓練、アポロ計画へと突入する。
 このCD-ROMは、そんなアメリカの宇宙開発の歴史を、NASAの協力による豊富な映像資料と共に、まとめて見せてくれる。乗組員の風邪により途中で帰還した7号や、初めて月の起動を周回した8号、そして月に人類が降り立った11号、映画にもなった13号などのアポロ計画は、子供心に本気でドキドキしたのを覚えている。今見ても、その映像は鮮烈だ(しかし、アメリカ人ってここ一番、何か名言を吐くことに決めているのだろうか、とかは、今見ると思う)。そしてスペースシャトル。エンタープライズと名付けられた一号機の頃は、ただのオモチャみたいだったのに、今では、宇宙を行き来している(何故か、チャレンジャー号の事故の映像は収録されていないが)。宇宙ステーション計画も既に始まっている(CGによる映像を収録)。何処まで行くのか、行ってどうするのか、と、子供でなくなった僕はそんなことを考える。
(納富廉邦)
(MediaDirect CD-ROM MAGAZINE 1996.04)

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